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絵本の学校


おはなし絵本の会 連続講座 絵本の学校
  2006年の募集は締め切りました。
  期間 2006年 5 月~11月(毎月1回 全6回) ※8月は休講
  第1回 2006年 5 月17日(水) 講師:飯野和好先生 修了
  第2回 2006年 6 月21日(水) 講師:浜島誉志子先生 修了
  第3回 2006年 7 月12日(水) 講師:後路好章先生 修了
  第4回 2006年 9 月20日(水) 講師:長野ヒデ子先生 修了
  第5回 2006年10月18日(水) 講師:藤本ともひこ先生 修了
  第6回 2006年11月15日(水) 講師:西本鶏介先生 修了

第1回要約 講師:飯野和好先生
講師:飯野和好先生
読み語りで人気なのが『あるのかな』。これは言葉遊びです。もともとは『しゃべる詩あそぶ詩きこえる詩』っていう詩集の中に入っていまして、私が挿し絵を描いていたんです。この詩は織田さんもとてもお気に入りだったようで、絵本にしたいということでできました。「みみずにみみはあるのかな」これを見て、「いやっ、気持ち悪い!」って買わない人がいる。ちょっと気持ち悪くて濃いめの絵が私の特徴なのに。桂文我さんっていう落語家さんが「飯野さんみたいなこういう汚い絵本が作れるってどうなのかねえ、いいねえ」って言いますけど。「あめだまにめだまあるのかな」ここにあるアメは全部私が子どものころ食べたアメです。このでかいのは、ざらざらがくっついて口の中切っちゃったりして、血だらけでなめてたり…。「デコレーションケーキにおでこあるのかな」これは、愛知県岡崎市の小学校に呼ばれて行ったときに、忘れられない思い出があります。この場面まではみんなで「あるある」「ないない」ってやってきたんですけど、一人の女の子がここで、「うん、あるある、わたしみたことある」ってものすごい興奮状態になって。担任の先生も「わかったわかった、確かにあるある」って。なんか見たんでしょうね。子どもの反応っておもしろいですね。

第2回要約 講師:浜島誉志子先生
講師:浜島誉志子先生
いろんな国のお話を語るということは、子どもたちがこの国にいながらにして、世界のいろんな文化を吸収して、それを体験していく、心情体験をしていくということです。子どもたちには、絵本やお話を「体験する」というすごい能力があります。絵本やお話が、心情と人格を育てていくのです。そして語るときに、子どもたちの気持ちが離れないように、歌を入れたり、会話をしたりしますが、これは子どもたちの情操教育、心情教育、人格教育を考えたうえでのことです。単なるおしゃべりとは違います。日本の民話で『にんじんとごぼうとだいこん』というお話があります。由来話ですね。こういうお話を小さいときに聞かせておくととてもいいんでですよ。いつも原因を見つけようとする思考回路が作られますからね。もうひとつ、このお話で大事なのは、「万物に生がある」という感覚が子どもたちに与えられることです。この感覚があれば、簡単に人殺しなんてしませんよ。「万物には命がある」、この感覚を、乳幼児に、家庭で、園で、いろんな場所で、人間以外のお話をいっぱいしてあげることで、確かなものになっていくはずです。

第3回要約 講師:後路好章先生
講師:後路好章先生
私は編集者生活に入って40年以上立つわけですが、編集者と作家の関係というのは、キャッチボールと同じだと思うんです。キャッチボールするときに、ついつい、強いボールを投げてしまったりすると、「なによこんな強い球!」って怒りますよね。編集者と作家も同じです。編集者から作家への要求がきつかったりすると、「できない」と言って怒るわけですよ。編集者は、「あなたならできる」とか言って、うまくのせながら作家と渡り合っていくわけですが、そのキャッチボールがうまくできていればできているほど、本の完成度が高いわけです。キャッチボールを重ねたかどうか、それは本を読めばすぐ分かります。特に絵本は、絵と文が補完関係にある。文を読むと、絵が見たくなる。絵を見ると、文を読みたくなる。ほどよい補完関係にあって、次にこんな言葉が欲しいな、と思うとその言葉が出てくる。その言葉を見て、次はどうなってるんだろう、と絵を想像したくなる誘いの文がある。文と絵の相互関係が実に見事な絵本は、間違いなく、編集者が作家と丁々発止やりあった結果なのです。絵本を見るときに、そんなことも想像しながら見ると、より深い楽しみかたができるかもしれません。

第4回要約 講師:長野ヒデ子先生
講師:長野ヒデ子先生
ディック・ブルーナの『ミッフィー』を「うさこちゃん」と訳したのは石井桃子さんです。これは名訳ですね。「ちいさなうさぎの女の子」というのが一言で分かります。これに気づいたとき、言葉がどれだけたいせつか、分かったんです。『トコトコさんぽ』はスズキコージさんが絵を描いてくださった絵本です。いつもは絵を描く側なので、たまには絵を描いてもらってうれしい気持ちを味わいたいな、と思って依頼したのです。この本の「あららら あららら あらららら」という言葉は、私のお友だちのお姑さんの口癖です。お友だちがよくないことをしたときに、「こんなことしたの?」などと言わずに、「あららら あららら あらららら」と言われるのだそうです。そう言われれば、気にくわないんだな、というのも分かるし、お姑さんも小言を言わずにすむから、いい関係が保てるそうです。それに、リズムがあるのでやわらかくて、いい言葉だな、いつか使ってみたいな、と思っていました。私は散歩をするのが好きで、散歩でいろいろなものを拾って来るんです。めずらしいものを集めるのが好きなので、トカゲやヤモリの死骸なんかです。でも、編集者に、そういうのはやめて! と言われたので絵本には出さなかったんですけれど。そんな日常から生まれた絵本です。

第5回要約 講師:藤本ともひこ先生
講師:藤本ともひこ先生
ぼくはずっと勤め人で、教育委員会で社会教育の仕事をしていました。しかし、30才を目の前にして、自分だけができることっていったい何だろう、と考えました。そのときに、絵本を描くことを考えたのです。と言っても、ぼくは子どものころに絵本をほとんど読んでいないです。むしろマンガで育ちました。それを変えたのが大学時代、図書館でアルバイトをしてたときのことでした。児童書担当になって、絵本をしこたま読む時間があったんです。本棚の「あ」から順に、昼休みにどんどん読んでいきました。そのときに気に入ったのが五味太郎さん。こんなばかな絵本を描く人は初めてだ、と思いました。マンガよりずっとおもしろかった。それから長新太さん。どちらかというと、マンガのお笑い好きですから、そういうところから絵本にのめりこんでいったんです。最初に出した絵本『こうへいみませんでしたか』は、好きだったマンガや絵本の影響が出ています。それから、10年経って、ぼくのつくる絵本に変化が出てきました。今では週に何度か保育園で工作などの遊びの指導をしています。子どもたちとかかわって、どろんこになって遊んでできたのが、『いただきバス』。子どもたちといっしょに笑い転げることがテーマになっています。

第6回要約 講師:西本鶏介先生
講師:西本鶏介先生
絵本は従来子どものためのものです。子どもは字が読めませんが、絵本の絵を見ればただちにイメージすることができます。理屈ではなく、直感で絵を見るんですね。絵本のおもしろさをみずから発見していくわけです。今、おとな向けの絵本も増えてきていますが、子どもにわかるかどうかということが大事です。絵本のテーマも多様になってきました。たとえば「死」ということは昔はタブーでしたが、今は隠して通る社会ではなくなってしまいました。『おじいちゃんのごくらくごくらく』では、おじいちゃんの死を、悲しみはあるけれども乗り越えることができる、どれだけ心豊かな交流を持てていたかが大事なのだということを子どもにもわかるやり方で語っています。また、「ことば」についての絵本も今たくさん出ていますね。『はいくのえほん』では、俳句を子どもがイメージできるように紹介しています。 絵本を読むのは、心を豊かにするためです。頭を良くするためではありません。絵本を義務で子どもたちに読んであげるのではなく、自分の心を通して、絵本ってすてきだな、そう思って読んであげてほしいと思います。年に12冊でいい、自分の得意な本を見つけてみてください。

時間 講義:午後6時15分~7時45分(受付開始・午後5時45分)
会場 鈴木出版(株)3F会議室(JR山手線巣鴨駅下車・徒歩8分/または都営三田線千石駅下車・徒歩4分)
定員 40名(定員になり次第締め切らせていただきます)
内容
5月
講師
飯野和好先生(絵本作家)
【おっと、痛快 絵本の読み語りの旅でぃ】
楽しいパフォーマンスで人気の講演が、ついに絵本の学校にも登場! 鈴木出版の人気絵本『あるのかな』も登場して、どきどきわくわくの時間が過ごせることまちがいなし!
6月
講師
浜島誉志子先生(劇団天童代表)
【子どもにお話を!】
(財)松戸市おはなしキャラバンでの23年間の活動をはじめ、読み聞かせ講座や読み聞かせ、語りなどの実演を全国展開されている中での体験談を交えた興味深いお話をしてくださいます。
7月
講師
後路好章先生(元アリス館編集長)
【絵本のパワー】
数々のヒット絵本の編集者として、絵本の持つパワーについて語ってくださいます。
9月
講師
長野ヒデ子先生(絵本作家)
【絵本作家が絵本作家になったとき】
ベストセラー絵本が誕生した舞台裏や、絵本に対する想いなど、たっぷりまるごと楽しい長野ヒデ子ワールドが展開されます!
10月
講師
藤本ともひこ先生(絵本作家)
【おはなしを作って読んで楽しんで】
子どもの心に寄り添ったおはなし作りに定評のある作家が、実際にどうやっておはなしを作っているのか、子どもたちとどんな関わりをしているのかがよ~くわかる講演です。
11月
講師
西本鶏介先生(昭和女子大学教授)
【心の底にしみる絵本】
本講座のまとめとして、実際にどんな絵本を子どもたちが楽しむのか、子どもたちの心にしみるのはどんな絵本なのかということを実例をあげながら語っていただきます。
協賛 鈴木出版(株)/(株)金の星社
受講料 6,000円(第4期全6回分)
申込締切 定員になり次第締め切ります。
問い合わせ

おはなし絵本の会(鈴木出版内)
   〒113-0021 東京都文京区本駒込6-4-21
   TEL:03-3947-5161 FAX:03-3947-5144
  E-Mail:ehon-1@suzuki-syuppan.co.jp

※絵本の学校第1期の要約は、こちらをご覧ください。
※絵本の学校第2期の要約は、こちらをご覧ください。
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