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絵本の学校


おはなし絵本の会 連続講座 絵本の学校
  今期のおはなし絵本の会は、募集定員に達しましたので締め切りました。
  期間 2009年 5 月~11月(毎月1回 全6回) ※8月は休講
  第1回 2009年 5 月20日(水) 講師:たごもり のりこ先生
  第2回 2009年 6 月17日(水) 講師:篠崎三朗先生
  第3回 2009年 7 月 8 日(水) 講師:内田麟太郎先生
  第4回 2009年 9 月16日(水) 講師:あまの まり先生
  第5回 2009年10月21日(水) 講師:宮西達也先生
  第6回 2009年11月18日(水) 講師:西本鶏介先生

第1回要約 講師:たごもり のりこ先生
講師:たごもりのりこ先生
絵を描く大きなきっかけになったのは、小学校の3年生か4年生くらいのときに通っていた絵画教室でした。母子家庭だったので、あまり習い事はさせてもらえなかったのですが、幼なじみの女の子が行っているその教室だけはなぜか通わせてもらえまして。油絵の教室だったんですけれども、バラックっぽいところの二階で、なぜか生徒はわたしと友だちしかいないんです。今思うと、どうやって経営していたのかなあって思いますが。友だちと二人なので、暴れたい放題でした。近所にあったもう一つの絵画教室で、机があって真中にお花が飾ってあって、それをみんなで囲んで一斉攻撃みたいに描くっていうのをみたときにはびっくりしました。わたしたちは、それこそ机の上に乗って遊んじゃってましたからね。先生に赤ちゃんが生まれたので、オムツを替えたりとかもして。おまけに、そこには当時はやっていた『ブラックジャック』とかの青年マンガも置いてあったりして、誘惑されるんです。そういうのを読んでは絵を描き、描いては読んで、合間にオムツを替えるような感じでした。先生にとってはすごく迷惑な生徒だったかもしれませんが、絵画教室は、わたしの心のよりどころでした。学校ではすごく内気だったので、学校とは別に絵を描く場所があって、絵を見てくれる人がいるっていうのが、心のよりどころになっていたんです。
そのときに、自由に絵が描けたことは、今の仕事につながっていると思います。

第2回要約 講師:篠崎三朗先生
講師:篠崎三朗先生
ぼくは、ばかみたいに絵を描くのが好きで、仕事以外にもいろんなことをしています。太陽だけで360くらい描いたり。色使いとかで自分を狭めなければ、案外いろんな太陽を描けるもんです。これは仕事にも役に立っていますよ。コラージュもしたり。切ったり貼ったりして、そんなにたくさん描くわけでもないから、気軽に遊べるんですね。スカートをさかさにして帽子にしたりね。説明的に貼るんじゃなくて、まったく別の次元で写真を使ったりしてやっていくと、おもしろいアイデアがうかんだりして、自分の仕事の発送にもつながっていきます。ハンバーガーの紙やなんかも捨てられないでいっぱいありますよ。ゴディバのチョコ食べた後の残りを貼ったり。こうやって楽しんでいかないと、絵本の世界ですからね。あんまり悩んだり、苦しんだりしたら、見るほうも辛くなるだろうし。だから、絵本を描くときは、自分を盛り上げていくようにしています。どうやったら楽しくなるかなって。昔は仕事だって思っていたから、やり直しとかめんどくさいなと思っていたけど、今はやり直しいっぱいします。また描かせてもらえるって感じかな。

第3回要約 講師:内田麟太郎先生
講師:内田麟太郎先生
『なりました』っていう絵本。絵は山口マオさん。版画です。文章はいたって短い。「なんだ、こんなだったら私も書けるわ!」…書けます。ただ、勇気がいりますね。なぜ勇気がいるかっていうと、ここです。「かめがてつぼういたしまする」変な日本語でしょ。なぜあえてこの「る」を強引にいれちゃったか。これ、出版社送るとき、少し心配なんですね。凡庸な編集者が、「『かめがてつぼうをいたします』になおしてくれませんか」って言うに決まっている。だけど、鈴木出版はみんな優秀な編集者ばかりなんですね。そうは言わなかった。じゃあ、なぜ「る」が必要か。子どもたちだって言葉の貯金があるわけです。その年齢なりに蓄積されている言葉。それは、たいてい「かめがてつぼういたします」です。すると、「かめがてつぼういたしまする」って聞いたときに、ザラッと耳にひっかかるんですね。このひっかかりが大事なんです。これがその子を捕まえる。で、この本の値打ちは、このテキストに、価値があるとすればこのただひとこと、この「る」だけです。それと、なんで、くらげがたこになるの?っていう変さ加減ですね。とくに小さい子の絵本の中では、どういう言葉を選ぶのか、その言葉の一文字一文字がとても大事だと思います。

第4回要約 講師:あまの まり先生
講師:あまのまり先生
ちょうどわたしがお話会を始めた、二〇〇〇年前後っていうのは、各書店さんでのお話会とかがだんだん多くなってきたときでした。そのころはまだ、読み聞かせという言葉がそんなに浸透していませんでした。ある新聞社の経済部の方が取材に来られたとき、「読み聞かせってきいて、同じ本を全員子どもたちに配って全員で読むものだと思いました」って言われたくらい、想像すらできなかったようです。書店さんでのお話会で担当の方に、どんな本を今日は読みましょうかとお打ち合わせをしたときに、ごくごくありふれた定番のものをおっしゃるのにはびっくりしました。「ぼく、この本、好きなんです」って。好きですって言われても、読み聞かせにはこれはあまり向かないかもなっていうようなことを伝えても、なかなかわかってもらえないこともありました。「じゃあ、ストックで眠っているものを読んで売っちゃいましょう」って言ってもなかなかそこにたどりつけない。「今日は売れなくていいので」って言われる。なんで書店さんなのに売れなくていいっていうんだろうっていうのが理解できなかったんですけれど、当時はお話会っていうのが特別なものであったみたいで、画用紙とかお菓子を配って「よく聞いてたね、ありがとう」みたいな感じだったんですね。わたしは、そうじゃなくて、本の魅力でどうにかつなげていかれればいいなあということは常々思っていました。
でも、その辺が今少しずつ変わってきていて、告知を上手にしたりとか、お話会があるから目指してくるっていうお客さんなんかもどんどん増えてきています。この十年くらいの変わり方っていうのはものすごく大きなものがあるなと思っています。だからこそ、書店さんでの打ち合わせはとても大事。どんな子どもたちがくるかっていうのも聞いて、その子どもに沿ったものを読みたいから。子どもに合った物じゃなくて、子どもの気持ちに沿ったものを読んであげたいな、そういう読み方をしてあげたいななんて思っています。

第5回要約 講師:宮西達也先生
講師:宮西達也先生
『にゃーご』はほんとうに好きな絵本です。さっき言った三種類のジャンルの中のストーリー絵本でのぼくの原点になっている本です。たいがいこの骨格で全部作っているはずです。自分が作ったんですけれども、よくできてるなあと思います。一ページ一ページごとに、無駄な絵がないし、無駄な文章がないし、構成がしっかりしているんです。なんでそうなったかっていうのが、ちゃんと前で語られていたり。ぼく、伏線を張ってる本って好きなんです。ときどきね、むちゃくちゃなこともやりますよ。でも、やるにしても、必ず意味があってしています。近ごろの絵本の中にはね、ほんとうにへんてこでむちゃくちゃをやっている本があるじゃないですか。子どもが笑えばいい喜べばいいやっていう、そういう本が作られ始めたように思います。絵本っていうのは、コミックとは違うものです。笑わせるためだけだったら、ぼくもいろんなことできると思うんですよ。でも、ぼくは、やっぱりそれを絵本にしていいんだろうかって悩みます。これから絵本を書く人はそういうことをちゃんと考えてやってほしいな思います。だからといって、ぼくの絵本がほんとうにすばらしいっていうわけじゃないんです。ぼくも、どんどんどんどん進化して、いい本、楽しい本、いろんな本を作っていこうと思っています。

第6回要約 講師:西本鶏介先生
講師:西本鶏介先生
最近読んだ絵本の中で非常に心をうたれた『しでむし』(偕成社)という絵本。これは、一種の科学絵本なんですけど、科学絵本ではない、ほんとうに命ということを考えている絵本です。ある地方の本屋さんがこの絵本を気に入って、店頭に何冊もならべたそうです。ところが、なかなか手にとってくれる人がいない。新聞も見ていたけど、あまり書評も出ない。そのとき、私がたまたまあるところで書いているコラムにこの本について書いたんです。そしたら、それをみつけた本屋さんがうれしくて、大きくコピーして貼ってその前に本を並べて売ったそうです。そして、「ありがとうございます、いい宣伝になりました」って言ってきたんですけどね。
この絵本の作者は、このあいだ亡くなった熊田千佳慕さんという日本のファーブル画家っていわれているおじいさんのお弟子さんだそうです。虫を非常に細かく描いているんですね。丹念にきっちりと描いています。そういう意味では科学絵本なのですが、命の重さっていうことをストレートに語っているような気がするんですね。人間からみたら取るにたらないまさに嫌な名前のついた「死出虫」だけれども、必死に生きているんだということが伝わってくる。これはこの絵描きさんが始めて書いた文章ですけれど、余計な感傷のない文章です。だからこそ逆にどんどんこちらのいろんな想像力がわいてくる。おそらく小さい子どもだって、興味を持ちながらこのしでむしのことを考えて、命ってなんだろうって考えるわけです。わたしは、最初見たときに、「お!これはなかなかおもしろい絵本だな、変に文章をこらないでまさに科学の出来事そのまま書いているだけだけど、なんだか心に残るじゃないか」と思いました。そしてコラムに文章書いたんですけどね。それで、本屋さんがみつけたというわけです。こうしてみると、絵本ってほんとうにいろんなバラエティがあるんだなと思います。

時間 講義:午後6時30分~8時00分(受付開始・午後6時)
会場 鈴木出版(株)3F会議室(JR山手線巣鴨駅下車・徒歩8分/または都営三田線千石駅下車・徒歩4分)
定員 40名(定員になり次第締め切らせていただきます)
内容
5月
講師
たごもり のりこ先生(絵本画家)
【わたしと絵本】
人気急上昇中の画家たごもり先生が語る、絵本を描くにいたったお話を語っていただきます。
6月
講師
篠崎三朗先生(絵本画家)
【絵を描くということ】
多くの絵本の絵を手がけられている篠崎先生の絵に対する熱い想いを語っていただきます。
7月
講師
講師 内田麟太郎先生(詩人)
【奥が深い絵本たち】
数々のヒット絵本を生み出している内田先生の絵本にまつわるお話がうかがえます。
9月
講師
あまの まり先生(JPIC読書アドバイザー)
【子どもの本に魅入られて】
読書アドバイザーとしての仕事、絵本と子どもたちの関わりなどを語っていただきます。
10月
講師
講師 宮西達也先生(絵本作家)
【ぼくの絵本を通して】
ベストセラー絵本が誕生した舞台裏や、絵本に対する熱い想いなど、宮西ワールドが炸裂!
11月
講師
講師 西本鶏介先生(昭和女子大学名誉教授)
【心の底にしみる絵本】
本講座のまとめとして、実際にどんな絵本を子どもたちが楽しむのかを語っていただきます。
協賛 鈴木出版(株)/(株)金の星社
受講料 6,000円(第9期全6回分)
ただし、園としてお申し込みの場合は、賛助会員(年会費10,000円)になっていただくと、1園から2名様まで無料で受講できます(代理聴講も可)。
特典
A:会報「おはなし絵本の会」、月刊絵本『こどものくに・ひまわり版』(定価370円)進呈。
上記2点は各回受講の際にお渡しします。
B:おはなし絵本の会主催の他の講座などの受講料割引。
申込方法 受講申込書にご記入のうえ、受講料を添えて鈴木出版担当者にお渡しください。
または、郵便振替(口座番号;00140-6-606202 口座名称;おはなし絵本の会)にて受講料をご送金のうえ、申込書を郵送かFAXでお送りください。
申込締切 定員になり次第締め切ります。
問い合わせ

おはなし絵本の会(鈴木出版内)
   〒113-0021 東京都文京区本駒込6-4-21
   TEL:03-3947-5161 FAX:03-3947-5144
  E-Mail:ehon-1@suzuki-syuppan.co.jp

※絵本の学校第1期の要約は、こちらをご覧ください。
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